ヒグラシの、りんしょう

もう何日も、雨降らず。
さすがに、田んぼも乾いてきたので、
一日中、田んぼに水を入れる作業をした。
基本的に斜面にある田んぼ。
坂を上ったり下ったり。
石を置いて水の量を調節したり、
水の向きを変えたり。
極めて原始的なことをしているとき、
すごくたのしい。
簡単に出来ないからこそ、
それぞれの田が生きているみたいに思えてくる。
しみじみと考えながら作業してると、
目の前の森からヒグラシの大合唱。
大きな鈴虫のカゴがそこにあるようだ。
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